暗黒量子の理解がもたらす最大の効果は、量子力学と相対性理論の統合です。そしてそれがどのような現 実的な意味を持つのかは、次世代の学者たちの問題でもあります。ひょっとしたら柔軟な思考を持つ日本の最先端にいるような理論物理学者や海外のホーキング レベルの方なら、この命題を解くことができるかも知れません。
私たち(の科学)が今「反粒子」「反物質」と呼んでいるものの代表に「陽 電子」があります。他にもあるのですが、この陽電子が最も分かりやすく、目にも見えます(直接ではなく霧箱などでですが)ので今はこれをとり上げます。こ れは質量やスピンは通常の電子と同じなのですが、電荷が陰(マイナス)ではなく陽(プラス)という正反対の形質をもつものです。
ところ が、この今の科学が規定している「反物質・反粒子」が、実は本当の「反物質」ではないのです。それはあたかも反物質のように見えますが、実際は「仮の反物 質」なのです。もっといいますと、この(人類の認識限界内の)世界には本当の「反物質」は顕現(存在)出来ないのです。この世界はそういう構造になってい ます。
そこで「暗黒量子」というものの正確な正体が明らかになるのですが、それはいつかまたお話しいたします。そして、本当の暗黒もこ の世界には存在できません。つまり電灯のようにつけたり消したりする「光」は存在できても、同じように点けたり消したり出来る「暗黒電灯」は存在できない のです。
しかし「仮の暗黒」である「光のない状態」という消極的な暗黒は存在出来ます(逆にいいますとそれしか存在できないのです)・・・が実はそれは(陽電子と同じように)本当の暗黒ではないのです。
確かに光(量子)に対する「暗黒量子」は、この世界では「光の不在」としか顕現できませんが、陽電子などは(陰)電子と出会いますと(衝突しますと)質量 は完全消滅してすべてエネルギーに転換します。こうした、一見実体があるかのような現象はどう考えても「電子の不在」という消極的な意味の範囲では説明で きません(つまりどう見ても陽電子という実体があるかのように見えます)。それは光と電子という形体の差から来ているのです。
光(量 子)は電子などに比較すると、その波動が格段に微細なのです。また、ニュートリノなども光に近いのですが、電子や陽子レベルになってきますと、波動が粗く なり、そのレベルでは私達には(本当の)反物質の反映が「まるで実際に存在するかのように」仮の形態(実体)を持つように見えるのです。
こういう複雑な現れをしますので、実存界への現象界からの科学的なアプローチは非常に厄介なものとなっていますが、本来はそこそこシンプルな形なのです。 少なくとも私たちの世界はものすごく中途半端な土台の元に造り上げられ、運営されているといえるのでしょう。そしてそれは私たちがそういう在り様(魂のレ ベル)だからこそ、そうなっているのです(そうせざるを得ないということです)。つまり私たちは「そういう世界でしか生きることが出来ない」とても脆弱 (ぜいじゃく)なひ弱な不完全な存在なのです。
私たちはこの閉じ込められた時間と空間の枠の中で、学びを通して自ら枠を打ち破らなければならないのです。そうしない限り本来の豊穣で広大で自由な命の在り様に復元(戻る)することは出来ないのです。
では、もう少し深く考察しましょう。
例えば時間ですが、私たちは時間は連続して流れているものだと認識していますが、実は我々が時間として認識しているものは、断続的な空間の断片を記憶とし て集積(整理)した結果のものなのです(これも随分粗っぽい言い方で、時間に関しましては、もう少し複雑な構造の説明が必要になっていますが、今はこのま まにしておきます)。つまり非常に短い間隔で時間は、私たちの意識上に空間というキャンパスを映し出すのです。そしてその時間の間隔がみなさんよくご存じ の「プランクの定数」なのです。
この世界には今出てきた「プランクの定数」の他にも原理的な定数というものがあります。光速(秒速約 30万㎞)はその代表的なものですが、私たちが住むこの世界はフラクタル的にいいますと3・28次元になります。この次元数もそうですがもっとたくさん原 理的な、この世界を規定する数字はあるのです。しかし、それらはすべて「私たちの世界を規定するためにあるもの」であって、本来その数値でなければならな いということはないのです。
それでは何が「私たちの世界を規定」しているのでしょうか。
それは「私たちの意識レベ ル」が「私たちの世界を」規定していると申し上げていいのです(あるいは限定しているともいえます)。つまり私たちの意識レベルが変われば、光速度もプラ ンクの定数もこの世界の次元すらも変わり得るのです。これが大きな意味での「私たち(人類)が世界を創っている」ということです。
さて 少し話がずれたように見えますが、実は先ほど述べましたプランクの定数(とても小さな数字ですが)が、さらに細かく小さく規定されるようになりますと、時 間はもっと今よりも可能性を含み、精妙な事象を現すことができるようになって来ます。それが「波動が精妙になる」ということなのです。
つまり波動が高く(精妙に)なるということは、世界がより高次の事象を現しやすくなるということでもあるのです。それは光子(光量子)の反粒子である暗黒 量子が、今現在の地上では「光の不在」である闇としか反映できないものを、世界の波動が上がれば(人類の波動が上昇すれば・意識レベルが上昇すれば)もっ と明確な暗黒量子としての実体を見せてくるようになるという事なのです。あたかも電子と陽電子のようにです。
もちろん更にもっと波動が上がれば、暗黒量子そのものを世界の構成要素として見ることもできるようになるでしょう。
sonokininatte55.blog.fc2.com/blog-entry-212.htmlその木に成って55さんちから転載しました。
- 関連記事
-