人生は死ぬまでの暇つぶし  自然にその日を迎えるまで、サバイバル(健康・経済・社会情勢・天変地異・・・)  真実、真相、本質、一を知りたい

★命を託している医療・薬剤の実体が知りたい その551   四流誌に掲載拒否された不名誉な症例報告

☆☆☆★ 四流誌に掲載拒否された不名誉な症例報告

ブレオマイシン(BLM)という抗癌剤がある。「肺線維症」(肺が硬くなり呼吸できなくなる)という副作用が有名で、国家試験にもよく出題される。 1991年、北里研究所病院で、多臓器転移のある睾丸(精巣)腫瘍(=多臓器転移があっても治癒する確率が高い)の患者を「標準治療」、BLMを含む多剤 併用療法で治療していた。
 患者さんが呼吸苦を訴え始めたが、肺転移(癌性リンパ管炎)か、肺炎を併発したのか、あるいは「肺線維症」によるものか診断がつかない。

 呼吸器内科・S医師 に診察を依頼したところ、肺炎が疑われ強力な抗生物質が投与されたが病状は全く改善しない。肺線維症の可能性を問うたところ、明らかな返答がない。

 彼は、 内視鏡をはじめいろいろな検査をしたが診断がつかず、患者さんは呼吸不全で死亡した。病理解剖で、死因は「肺線維症」であることが分かり、同じような症例 を減らすべく論文(正確には「症例報告」)にまとめた。

 当時(検索エンジンなど無い時代)、日本では BLM肺線維症による死亡例は、一例も報告されていなかった。欧米論文から BLM肺線維症は、ある確率で発生すること、唯一の治療法は「早期発見と BLMの中止」であることを知った。

 早期発見のために、色々な診断法が提唱されていたがどれも確実ではなく、唯一「聴診によるラ音(バリバリという音)の 聴取」が確実であることも知った(後に、聴取する機会があったが、騒音のような音で、聴き損じることはあり得ない)。

 こういった内容で、中学生の作文でも掲載される日本の四流誌に投稿したところ、
1)これは不名誉な記録である、
2)肺線維症の早期発見のため○○検査 (複数)を行うべきだった、
3)BLMは肺線維症をきたすことがあるので、ペプロマイシン(日本化薬)を使用すべきだった、とのコメントをもらった。

 それに対し、
1)不名誉でも、注意を喚起するため日本語で報告する義務がある、
2)早期発見には唯一「ラ音の聴取」、他の検査は無駄、
3)ペプロマイシ ンは日本でだけ通用する薬で、標準治療でないとの反論を送付した。
すると一通の返信「不掲載」。四流誌に掲載拒否されたのは、後にも先にも私だけでしょ う。

 それにしても、日本呼吸器学会・専門医・指導医・S先生は聴診されたのだろうか? そういえば、彼は「風邪に抗生物質を投与すべき」と主張し、欧米の医学を批判していた。

リー湘南クリニック leeshonan@gmail.com  拙著「癌患者を救いたい PSA検診のウソ」(正誤表) (2006年11月の記事、校正)

blog.livedoor.jp/leeshounann/archives/50762368.html
敬愛するリー先生ちから転載しました(改行は勝手にやりました)。





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